2014年12月25日木曜日

ジンジャーはちみつレモンティー


煌びやかなネオン通りや 
切なすぎるメロディーよりも

心潤す存在があるとすれば 
喉を潤す生姜紅茶だろう

君は何時も
何かを勘違いしていて 

ジンジャーティーと言えば
ブレッドマンと続けたり

甘ったるいクッキーの味を連想して 
にやけてみたりもする

そういう処が可愛らしいのだけれど、
とは思うが

刺激を含んだドリンクのように 
一瞬 詰まったりする

会話の中で 
二の句を継げなくなったりすることは

有り難いことに 最近では 
ほぼ 無くなった

昔は 
「沈黙の時間が苦じゃない相手が理想」 
なんて言っては

長かった髪をかき上げて 頬杖ついたりも 
したもんだ

君が勘違いしている「何か」が
「なに」で在るのか

説明しようとすれば 
上手く言葉が出て来ない

要らぬ台詞ならば 
ゴマンと出ては離れないのに

もしくは君の心を 
閉じ込めてしまえるものならば
もっと 良かったのにね

喉の奥に 小骨が刺さったような… 否
今日の気分は洋食に決まりだ

だって クリスマスなんだもの

魚の小骨じゃあ なくったってね
本当は 自分が肴になる位が 丁度良かった

食事の最中 
君は何度も繰り返した

窓の外を駆け抜ける 大型トラックを眺めては
「かわいそうにね、今日は クリスマスなのに」

宅配トラックを眺めては
「仕事だろうけど、大変だね、クリスマスなのに」

少しの同情と憐み 
ともすれば優越感や安息をも
表現された 一言だったのだろうか

振り返った 僕の瞳には 
涙雨が伝う 硝子が見えた

僕が 泣いていたんじゃない 
空が 代わりに 哭いてくれたんだ

そんな 洒落たことは
言わないけれど

ちょっと 
代弁してくれているような気がして

ホッと一息ついてしまったのは
否めない

たった一言が 衝撃派となって
何度も押し寄せて来る

そんなコトってあるだろう

丁度 テレビ画面で誰かが喋っていた
「心が風邪を引いて云々…」

嗚呼、そうなんだ! 
そんな感覚なのかも知れない

ほんのちょっと ガサガサした
喉みたいに

小骨の代わりに 生姜の欠片が挟まった
歯の隙間から

苦しいよって言う代わりに 
呻き声が 漏れるみたいに

聴き様に寄っては 鳥の囀りに似てなくもない
勘違いするならば 聖なる鐘の音だとも思いたい

そんな錯覚が 許されぬ程 
破壊力のある 一言がある

あの日 少し 風邪気味だったので
何時もはしない料理を 君がしてくれた

メニューは何かのパスタだったと思う
そうだ 君の好きな ミートソースパスタ

その後で 年賀状を書かないと… 
と パソコンに向かって

私はテレビに向かって 閉じそうな瞼を
こじ開けていた

あの音に関しては 
今更 驚くべきことじゃあ ない

君の言う通り 
もう 何千回も 放った音

くしゃみが ハックション! と 表現されるとして
おならが ぷ~う! と 放たれるとして

しゃっくりは 人それぞれだろう
ひいっ 引き笑いのようになってみたり 
アレンジが入ってみたり

何度か続いた後で 一言 ぼそっと呟いた
「きたない」

汚い
キタナイ
き た な い

出会って十年程になるが このタイミングで
ワタクシは キタナイソンザイとして ニンシキされたのだ

アナタはワタシの方を チラリとも見やることなく
視線は画面に釘付けで その後のフォローもなかった

たった それだけのこと

何の気なしに 放った一言は 放屁よりも馨しく
我が心を打ち破ったから こりゃ一大事

寝ても覚めても 私は
汚い者として生きることを余儀なくされた

枕が濡れるのに不思議を感じたのは 
何故だろう

そうだ
涙が 上に流れて行ったからだ

ドラマのように 格好良くは いかない
耳の穴に入って行く水滴は 結構えげつない

ぞくっとする
そんな自分に ゾクッとする

身震いがする
熱が上がる

朝が来る 昼になる 夜になる 二人になる
朝が来る 一人になる 私は眠る 夜になる 私は眠る
ワタシハネムル

何かが スウッと引いて行くのを感じた
清々しいミント味のキャンディーならば
思い切り 深呼吸 出来るだろうに

あなたは 薄荷が キライでしたね
思い出の中で そう呟けば キシリトールが呟く
歯の健康は命です

芸能人じゃないから 今更
歯の黄ばみなんて 気にしないとか言いながら
血が出るまで 電動歯ブラシを動かしてみたりもする

ほんの とお 数えた頃
それくらい昔の ある夜

私達は 冷えた身体を 
ジンジャーティーで 温めた

あの頃 二つの心は 
同じような角度で 綻んでいた
結ばれた紐が 解けるのは 道理

それぞれの 旅立ちへ向けて 準備を始める頃
素敵なジングルベルが 鳴り響く

同じ湯船に浸かっても 何だか生温い それは
なまぬるいカンケイ なのではなくって
ココロがササクレダッテイルだけのお話

お箸を取り直して 
取り零したものを 一つまみして

それは そう 例えば 
この季節なら 年越し蕎麦

かしわ汁を作って
柏手を打つ頃

私達は 空の上
南の空へ 飛び立つのね

あのね、あなたいつも まちがえているんだけれど
あのひ のんだのは はちみつジンジャーティーなのよ

檸檬なんて ひとっかけらも 入っていないの

うん だけど
何となく 合うような妄想も してきたわ

どんな味が するのかしらね

お店のお姉さんに 質問された
クリーム系の味って 飽きない?

私はドロドロ系が大好きなので 飽きないけれど
誰か他のお客さんに 言われたんですか?

ううん、違うの。わたしがね、飽きるから。
「ワタシガネ、アキルカラ」

褒め千切った翌朝の胃もたれは 
二人 おんなじ

あれ あんなに おいしかったのに おかしいねって
笑い合ってる

大きなカップの中で 生姜の欠片が ぶつかり合って
その内 喉の中に 共に 吸い込まれて行く

胃袋の中で はちみつと 紅茶と 同化して
どうかしていた過去なんて
どうでも良い位に
笑える位の おとぎ話に 代わっていくから

だから どっちかって言うと
生姜は 
磨り潰してない方が 好きだな

喉に刺さった 小骨の代わりを 見つけた
言いたかった 台詞の渦だ

渦潮に遭遇した記憶はないが
船の上から眺めると 
きっとこんな感じなんだろう

自分だけ ずぶ濡れ回避しておいて
水滴の一つ一つを 綺麗だね、なんて言いながら
眺めて居る

それこそが 汚さ だったんだな

例えば他人の車のワイパーの動きや
イコライザーから
眼が離せなくなったりする夜に

目の前のシグナルが
青から赤に代わろうとも
関係ない と 言うみたいに

黄色、だったなら
何か 代わっていたのかも知れない

中途半端な 今の自分と 
同じくらいの 色合いだったなら

ちょっとは気にして
立ち止まったりも したんだろうって 思う

私は 一連の出来事を 小さなカードに認めて
彼に渡した

二人 とびきりの笑顔で
満腹になった その後で

「・・・なんで ここに こんなこと 書くかなあ」

そんな言葉が凝縮された 
第一声

「そうですか」

そうですか
そうなんです
躁ですか?
ソウかも知れません

楽しい時の波が 引ける時の早さ
小波が 溶ける瞬間の 儚さを見た気がした

立体型のカードの方を
開いてくれたなら 良かった

そこには きっと こう書いてあった筈だ
「あなたに ずっと 着いていきます」

だから 連れていってね
どこへ?

小波の向こう側へ
ワクワクする出来事を乗せて

ちょっと違う
一緒に行こうね
愉しい日々を探して

穴だらけのヒビの深みにはハマらないで
そう祈るだけのクリスマスがあっても いいよね

湯気が消える
流石の生姜力も 何時間もは 続くまい

そう 知っているから
早めにカップを持ち上げて

わたしは また 
はちみつジンジャーティーを
飲み干そうと している

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ピーナッツ珈琲

今回のヒントとなった記事です。
じーーーん。 こういうのが書きたいんだよ! 

と 思ってから

とりあえず昼寝して 起きて 食べて 寝て
年賀状を書き上げて ようやっと書きました 

が 叶わん

いや、最初っから 対抗しようとは 思っていませんが
コメントの最初にある ルカさんと同じ感想で 
秀逸ですねー。

私は ルカさんのブログも大層好きでね
ちょくちょく見ているんですよ

そもそも 今回の著者 そーすけさんを知ったのは
ルカさんのブログだったなー。

写真は サントモック
 ハチミツジンジャーティー
ティーカップがとても大きくて 飲み応え抜群です☆

★,。・::・°☆。・:*:・°★,。・:*:・°☆。・:*:・°

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宥められると
本当は 違うんだよ って
反抗したく 成る

解るよって 頷かれると
もっと もっと って
語り出したく 成る

何れに せよ
物語が 終わらぬ内は
延々と 語り 継がれる
人生の ストーリー

★,。・::・°☆。・:*:・°★,。・:*:・°☆。・:*:・°

あの人って 「くんどく」 なるからなぁ~
誰かが 誰かの 酔い潰れた 姿
想像 してる

自分は 酒になんて 負けないよって
豪語 してる

シラフの 僕からは
どっちも どっちに
見えて しまうんだ


 『 酔っ払いの たわごと 』

★,。・::・°☆。・:*:・°★,。・:*:・°☆。・:*:・°

禁煙に チャレンジ したらね?
何か 口が さみしくなって
飴を 舐める 回数が 増えて
糖尿病に 成らないかって
そんな 心配は 要らない

だって 僕は 何時だって
のど飴を 舐め続けて 来たから

そして 口にする アルコールも
ほんの 少しで

良く 言うじゃない?

百害有って 一理 無しの 煙より
小量ならば 百薬の長だって


  『 適宜に 酔っ払い 』

★,。・::・°☆。・:*:・°★,。・:*:・°☆。・:*:・°

最初はね 悪戯されてるって
感じたんだ

君は 何時だって
僕の スカートを
めくろうと してたから

だけど 気付いたんだよ
周りの 噂で

どうやら 恋らしいって コト

そして 断言 出来る様に 成ったのは
あの バレンタインデー

普通は 女の子から
チョコレートを あげる らしいけれども

セプテンバー バレンタインは
別なんだってね

だけど チョコレートが 良かったな あたし
やっぱり 下着って
選ぶ方も 貰う方も
恥ずかしいんじゃあ 無くって?


 『 セプテンバー・バレンタイン 』

★,。・::・°☆。・:*:・°★,。・:*:・°☆。・:*:・°

冬には 咲かない コスモスを
一輪 添えて

お互いに プレゼントを
交換する日でも 有るらしい
九月の 告白は
上手く 行くのでしょうか

誰しも 寂しい 心を持つ
こんな 季節 だからこそ

舞い散る 花びらに
想い 一滴 添えて

羽ばたく 恋も
きっと 有るのでしょうね


「 セプテンバー・バレンタイン Ⅱ 」

★,。・::・°☆。・:*:・°★,。・:*:・°☆。・:*:・°

ホワイト・デーから 半年後の その日
女性から 別れ話を 切り出しても よい日

紫色の 物を 身につけ
指には 白い マニキュアを 塗り
緑色の インクで 書いた
「 サヨナラ 」 の 手紙を
手渡し するのが ルール なのだとか。

色んな 意味合いを 持つ この日に
本当に そんな 格好で
別れを 切り出す 女性なんて
存在 するのだろうか・・・

私なら
紫は 大好きだよ
白い マニキュアは 今は 捨てたよ
緑色の インクって
キライな人に 宛てた 手紙に 使うって
聞いたコト 有ったような・・・


 『 9/14 セプテンバー・バレンタイン 』

★,。・::・°☆。・:*:・°★,。・:*:・°☆。・:*:・°

バレンタイン ベリーという 苺が 有るらしい

冬には ルビーのような 実を つけ
ハート型の 葉を 持つ 苺なのだとか

食べられるらしく 味は 恋の 甘酸っぱい カンジで
日かげに 強いらしい

絶たれても 又 目覚める
人の 心 みたいだね

冬でも 常緑だと 言うから
何時までも 枯れぬ 恋の心を
投影 している ような

ビタミンCも 豊富 らしいし
最近 果物が 酸っぱいと 感じる 私には
もってこいの 苺 なのかも・・・

そんな ハート 一杯の 暖かさを
その 文章から 感じました

何処かで 見守って 呉れて 居る
そして 拒絶は しない って
あたたかな 言葉を 呉れる

そんな あなたに
どうも ありがとう

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おじいちゃんってね
わざと 意地悪な 物言いをする
人だったんだ

小さい頃は その中に 隠されてる
愛情に 気付けなくって

どうして この人は
こんな 物言いを するんだろうなって
本気で 悩んだ ものだったけれど

幾つか 年を 重ねて
似たような 人と 会話し始めて
ようやっと 解ったんだ

その 言葉の 隅に 隠された
はにかみの 笑顔とか
あたたかな 心にね

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今まで 育てて 貰って
ようやっと 退職を 迎えるのだから
このくらい なんともないさと
キミは 言う

羽ばたいた 自分は
親元を 離れて 久しいから
この時に と ばかり
一ヶ月分くらいの 給料 つぎこんで
温泉にでも 招待 しようかって
策略を 練りながら

感謝の 気持ちってね
金なんかでは 表現 出来ないけれど

そう言えば 毎年
お年玉を 貰う 度に
感謝 してた
自分も
否めなかったりして。。。

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あの人には 何時も 言われるんだ
結婚なんて しなくったって 良いから
旦那なんて 煩い だけなんだから
だけど 子供だけは 作っときな って

其れも 一つの 考え方だね
何時も 逆らえなかった あの人の 言葉に
心底 頷くコトしか 出来なかった 私が
ほんの 少しだけ
抵抗 できること

★,。・::・°☆。・:*:・°★,。・:*:・°☆。・:*:・°

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