2014年4月4日金曜日

惑星の先に


惑星の先に


丁度良い角度で群がっている星達を
遥か彼方から見つめる夜
濃いガスの絨毯を乗り越えて
箒星の小言にもメゲズ
辿り着いた 一番星
自らが瞬く理由づけとしては
最高の雰囲気

カクテル ワイン シャンパン
何となく 泡の出る飲み物ならば
実は何でも良かった
それが 味気の無い
炭酸水で あろうとも
にこやかに 振り返ることが
出来た筈だった

誰かが呼ぶ私の名前に 少しの違和感
覚えたてのハミングが 半音階ズレる
指摘できる程 音には詳しくない
反吐が出る程の 不快感でもないので
放置しておいたら
星達が 文句を言い始めた

彼等は秒速よりも早いスピードで移動するので
絶対音感が必要らしい
少しの気温の変動や 太陽の角度によって
生き死にが 変わるのだ
それは 微妙な問題で
次の世は 約束されていないのですから
不安も 当然のこと

ビールに発泡酒
泡の出る液体としては 
見た目にも 判断しづらく 押し黙る
そんな瞬間を 期待していた
或いは 飲んだくれて 酔っぱらってしまえば
降り注ぐ痛みも 半減する予測
現実には困難を極めた
先ずもって 酔いの感覚が 掴めない星達

彼等を酔わせるには
どれだけのアルコールを積めば良いのだろう
はて 何処に?
宇宙船は 非常食で一杯だ
ミジンコ一匹たりとも 追加出来ない
重量の問題です! と 船長
逆らうには 荷が重すぎた

謎解きの術も知らずに
チカチカと瞳を動かすばかりで
潤う方法が 分からなかったから
ここには 天の川が あるのに
目薬よりは ちょっと加湿出来るだろうに
乾いたままの 充血したままの眼が
何時までも 何時までも 痛かった

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雲/藤鈴呼

曇天の鱗雲は 何処か
おどろおどろしい感覚に 満ちていると 思います。

そう考えると 景色が映えるのも
引き立て役がいるから、なのでしょうね。

それが 背景となる 空であったり
借景である 山であったり、

見つめる視線の持ち主、心の余裕だったりも
するのでしょう。

安らぎを得るためには
気付ける時間も必要ですね。

*

写真 サンシュユのある風景

山茱萸 (さんしゅゆ)
春黄金花(はるこがねばな)

赤い毛氈のあるホール内で撮影したら
色とりどりで黄色の花びらが映えてますね
花瓶の色合いも存在感あるある

次にガラス越しに庭園を背景にしてみたら
これもまた ステキ
左側の奥に うっすら見える黄色い木が
本体です

更にドン! はらたいらさんに10000点(違)
これもガラス越しなんで
ちょっとクリアさには欠けるのと
今日は雨模様だったんでね
こんな感じですよっと♪

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あなたから渡された 
オレンジ色のファイル

何だか とても気に入って 
返せずに 自分で 使ってた

透明な クリアファイルの束に埋もれても  
カラーファイルと 隠れんぼしても

あなたの オレンジ ひとつだけ  
あたしの大好き お気に入り

例えば 一般国道から 
高速の 更に上を 眺めたら

最も あたしの 大好きな  
オレンジの世界が いつも 広がっている

ある夜 寒さに耐えかねて  
鞄の中身 かきむしった

お目当ての あなた 見付け出し  
そおっと手に取れば 良かったのに

思わず 引きちぎる掌に  
片方 避けた 嫌な音

ピリピリ ピリピリ 剥がれてく  
まるで あたしの 神経のよう

そっと 優しく 扱いたいの  
どうせ 壊れる 運命だもの

あなたの 消える 瞬間に  
あたしも 儚く 散りたいの.

伸びた 茎は 切って 切って  
根元が 何処か 解らなくなるまで

あなたの 命が 縮むなら  
少し のんびりとした あたしの いのち

要らないかも 知れないけれど  
あなたへ向けて 発して あげる


■ オレンジファイル ■


*


そう 僕は かなり重症な 
エイプリル患者

それは 春の訪れと共に 現れて
僕を苦しめる

あの花びらが 
どんなに綺麗だったのかすら

騙され過ぎて 
忘れてしまった

その後での お決まりのギャグに 
キミは笑い

キミを 
笑わせるためだけに 

毎日を 笑顔で 
過ごして来たかのような僕が

また キミの笑顔を 
想像しながら

キミとの関係を 創造してゆく 
だけど

一つの電波が 
途切れて

僕らの関係は 
まだ 途切れずに

キミは 本当に 
騙されかけながら

今いち 納得のいかない眠りに 
つくのだろう

僕からの メッセージが 
まだまだ残されて居る事も

知らないままで。


*


満たされなかったんだ  僕
は ずっと

或いは  君に  
抱かれて生た 時の方が

もしかすると  
倖せだったのかも  知れない。

それだけを 唯だ  
確かめて 見たくて

揺れる ライトに  
全て 預けた

君に 全てを 捧げた あの日。


君は 唯だ  笑いながら
僕の向こう岸を  通り過ぎて逝く

対岸の    微笑み。


揺れた  蜃気楼が
       未だ

              
胸に      痛くて。


凍えるような   瞳         
抱き止められない。

君が  僕の瞳を         
包み込めなかった様に。      


*

あなたの 見てくれなかった
あなたに 見えていなかった 私の部分が

私が 消えてしまった その後から
わたくし自身の 遺書となり
貴方の上に 覆い被さるのでしょう。

その時 貴方は
私の言葉を

どれ程の思いを持って
眺めて呉れて 居るのでしょうか。


出来るならば 生きているうちに 解り合いたいと
何度も 言葉を 重ねながらも

心の隙間  埋め尽くし切れない毎日が

いつまでも 続くようで
いつまでもは 続かないこと。


*


心が 疲れ切って しまって
もう 何も 出来なくなってしまった瞬間に

あなたの様に 何もせずに
ただ 生きる そのために

食事をして 風呂に入って ベッドに入る。
そんな唄も あったかな

二人の寂しさ 埋めるような
たった一つの言葉って
一体 何だろう


*

泡の中の  君を 見付けた。
儚く 通り 過ぎて逝く。

僕の 向こうで  君は 微笑った。
もう一度だけ  共に 飛たいと  哀願した。

― それでも 欲情は  叶えられずに ―


僕は 一人きりだった。

あの日 眺めた  
たった1つの  オレンジの光の様に

寂し気な 心  打ち明ける 術も  
知らぬままで。


また 君が 笑った。

どうして そう   
何度も 何度も  創られるのだろう。

輝きを 失った  偽りの 笑顔を。


久々の あの人の名前を  
聞いた瞬間(トキ).

やっぱり あの人だったのねと  
さっきの会話で 確信する。

恐らく  僕の笑顔形成には  
何一つ 貢献しないまでの

頑なな  笑顔の  腹の底での  
おねだりタイム。


受け入れる 僕は   
最も 淫らに。

交わされる JOKE も  
闇の狭間に   閉じ込めてみる。


*


そっちも 寒いんだろうね。。。
温かくして 休んでおくれよ

僕の あの人は
今頃 あたたかいお風呂の中で
ゆっくりと している頃だよね

何だか 今日は
ゆっくり 休めそうなのに

この僕も まだ
眠れずに いるようだ。。。



*


お早う 御座居ます?!  
こんなに 暗くなったのに・・・?

4時間半目の 大浴場の のれんを 
逆側から くぐり抜ければ

湯冷めもしない 熱く 溶けそうな意識の中に  
あの人の 声が重なる。

手に持った 小さな 風呂桶  
僕の家に 出張させて 欲しい位。

その中には ボディーソープらしき 
ポンプ状の 入れ物が 2つ。

私の目の前を 通り過ぎた後で 
近くの誰かに 「いらっしゃいませ!!」

あぁ その台詞 
僕も さっき 階段の上で 
言われたんだったよね。

男湯と 女湯の 入り口の処に  
黒い 長椅子が 置いてあって

中では 絶対に 吸えなかった タバコの香り 
少しは感じて居たけれど

椅子の小脇に 鎮座してる 
銀色の灰皿を 見付けたら

遠足の前日の気分よりも  
小躍りしたい 感覚に  包まれて

まるで 恋人を待つかの様に 
君には 映った 事だろうね

本当は あの人は ここには居ないし  
電話の相手も 違うのに

とにかく一服 したくなって  
大きな荷物も  濡れたままの髪も

そのままの状態で  占領した  
僕だけの為の 空間

これから温まる人も  
ホカホカ 湯気を 立てている人も

僕を通り過ぎて  
家路へと  向かって ゆくんだね。

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